HOME > 送風機
送風機
送風機の役割
外部から動力を供給し、空気又はガスにエネルギーを与えてその体積を圧縮することで、比較的低圧で送り出す機械のことです。送風機は圧力上昇の大きさによってファン(圧力上昇が約10kPa未満)とブロワー(10~100kPa未満)に分けられます。100kPa以上になる機械を圧縮機という。遠心式、軸流式、斜流式などの形式があり、昇圧能力や風量、送風方向などの使用用途に合わせて形式やインペラー形状を選定します。
送風機 メンテナンスメニュー
●消耗部品交換
●インペラー、主軸交換
送風機 工事メニュー
●据付工事
●撤去工事
●ダクト工事
●改造工事
対象業界
全業界
送風機のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.異常振動、異常騒音の発生
異物吸い込みによるインペラー破損や、インペラーへのダスト付着によるアンバランス発生によって、インペラーに過大な振れ回り力が発生し、異常な振動騒音につながることがあります。ひどい場合にはケーシングに接触して、ロックする恐れがあります。
ベルト駆動形式の場合、Vベルトの伸びや、ベルト、プーリーの摩耗によってゆるみが発生し、Vベルトがばたついて振動騒音が発生することがあります。
グリス切れによって軸受が損傷した場合にも異常音が発生しますが、放置しておくと軸受焼き付きにつながるため注意が必要です。風量調整用ダンパーを設置している場合は、サージングや脈動が原因となる場合もあります。まれに、架台取付や各部締結ボルトのゆるみが原因になっている場合もあります。
インペラーが破損した場合は、修理もしくは交換が必須です。修理の場合は、回転バランスをとることを忘れないようにしてください。ダスト付着については、定期的な点検清掃をすることでトラブル発生を予防することができます。Vベルトの伸びや摩耗については、ベルトの張り調整や新品への交換が必要です。Vベルトの張り具合については、定期点検が必要です。また軸受部についてもメーカー指定の定期点検を実施し、グリースやオイルの補充を行ってください。ダンパーの調整不良が原因になっている場合は、開度調整やダクト形状変更が必要になる場合があります。
2.風量不足
インバータ駆動式の場合は、回転数の設定ミスやインバータ故障が考えられます。ベルト駆動式の場合は、Vベルトのゆるみによるスリップが原因になる場合があります。
風量調整のためのダンパを設置している場合は、ダンパーコントローラーの故障により、絞りすぎになっているケースもあります。また、ダクトやケーシング内へのダスト付着が原因の場合もあります。
インバータの点検、Vベルトの点検、ダンパーの点検を実施してください。不具合が見つかった場合には、それぞれ修理、交換を実施してください。ダンパの調整不良については、運転条件に応じた適切な開度調整を実施してください。ケーシング内にダスト付着が見られる場合は清掃を実施してください。
3.電動機の異常
湿度過多や粉塵が多いなどの環境の場合、電動機の絶縁不良や腐食が発生することがあります。
設置環境に応じた電動機の選定が重要です。
絶縁不良が腐食が見つかった場合には、専門メーカーの点検を受け、必要に応じて交換を実施してください。トラブル予防のため、水分や粉塵がかからないようカバーをつけたり、専用モーターに交換することも検討してください。
送風機の工事メンテナンス内容例
消耗部品交換
工事人員:1名~  稼働時間:半日~  交通費:別途  材料代:別途
消耗部品交換
1.ベルトカバーを外す
2.固定ボルトやテンショナーをはずす
3.Vベルトやプーリー、軸受を点検
4.定期交換部品、劣化した部品を交換する
参考価格 ¥100,000~
【消耗部品交換作業のポイント】
Vベルトは1年毎に交換、Vプーリーは2年毎に交換が目安です。
インペラー、主軸交換
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
インペラー、主軸交換
1.ケーシングを外す
2.主軸を抜く
3.インペラーを外す
4.ケーシング内を清掃する
5.主軸・インペラーを取り付ける
6.バランスを確認する
参考価格 ¥150,000~
【インペラー、主軸交換のポイント】
インペラーを点検清掃したあとは、バランス調整の実施をお勧めします。
据付工事
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
据付工事
1.送風機を基礎に据付
2.ダクト、配線、ベルト、カバー等を取り付け
3.ボルトの締結確認
4.試運転による振動騒音、漏れ、風量等の確認
参考価格 ¥300,000~
【据付工事のポイント】
振動や騒音対策のためにも、配管、ダクトの取り回し方が重要です。
改造工事
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
改造工事
1.ベルトカバーやケーシングなどを外す
2.Vベルト、Vプーリーを交換する
3.インペラー、プーリー等、交換部品を入替
4.試運転を実施し、性能(風量、静圧など)を測定する
参考価格 ¥150,000~
【改造工事のポイント】
インペラー交換やモーター交換は、許容限度があるため、大幅な能力UPが必要な場合は更新してください。