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ポリエチレンタンク
ポリエチレンタンクの役割、特徴
●水や薬液や液体を貯蔵する為の容器で、原材料はポリエチレン樹脂です。
●耐蝕性・耐衝撃性、耐候性に優れており、長期間(10年以上)の使用が可能です。
●食品衛生法で無害と証明されている為、食品関係の衛生的な貯槽として使用出来ます。
●金型成型による規格品の為、比較的、短納期で納入が可能です。
●金属製タンクと比較して、軽量で取扱いが簡単です。
●ポリエチレンは再利用や廃棄処理(焼却・埋め立て)に際して、環境を破壊する物質(ダイオキシンや環境ホルモン)を排出しません。
ポリエチレンタンク メンテナンスメニュー
●日常のタンク目視点検
●経年劣化による汎用部品の交換
●タンク劣化診断
ポリエチレンタンク 工事メニュー
●タンク基礎工事
●タンク・配管、設置・撤去工事
●タンク回りの計装機器を含む電気工事
●パッキン・ノズル部品・バルブ等、汎用部品の交換
●ノズル破損箇所の現地補修
対象業界
全業界
ポリエチレンタンクのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.設置時における、ノズル部分の補強枠食い込み
補強枠の締め付け具合や、温度差によるタンク本体の伸縮で、タンクと補強枠の間に緩みが発生し、移設時の吊上・吊下時に、補強枠がノズル部分に食い込み、曲り、破断等の損傷が発生する場合があります。
吊上・吊下時には、タンクと補強枠の間に緩みが発生していないか確認してください。場合によって、ボルト・ナットの増締を実施する必要があります。
2.汎用部品劣化による液漏れ
計装機器を使用していない配管ラインにおいては、液漏れの点検は日常の目視点検のみに頼ることになります。貯蔵している薬品の流出時は、薬液の種類によって有害なガスが発生する場合があります。
日常点検を実施してください。定期的なパッキン・バルブ等の交換(推奨1回/年)を行ってください。
3.長期間使用において、衝撃を与えた際のタンク破損
紫外線によるタンク経年劣化により、弾性が低下して衝撃に弱くなった結果、フォークリフトやクレーン等の接触によりヒビや割れといった破損が発生する場合があります。
推奨のタンク劣化診断を活用する事により、適切な更新時期にタンク更新が可能です。
4.フィッティング接続部分からの液漏れ
パッキンやガスケットの経年劣化、薬品による劣化により液漏れが発生する場合があります。
定期的なパッキン、ガスケット、バルブ等の交換(推奨1回/年)を行ってください。
5.密閉状態でのエアー抜きによるタンクの負圧や、加圧による破損
配管等を閉鎖した状態での真空引きは厳禁です。天板および底板の落ち込みや胴体の凹み等の変形が発生します。加圧の場合は胴体の膨らみ、配管等の接続部からの液漏れ発生の恐れがあります。
ブリーザー弁等、負圧防止機器の設置が有効です。変形発生時には、エアーを圧送(弱め)し加圧を掛け、変形修復できる場合があります。(ただし、品質保証外となります。)
6.配管サポート不足による、タンクの変形、ノズル部の損傷
接続配管の重み、作業時の踏みつけ、ノズル接続先の機器振動等により、タンク本体やノズルが損傷する可能性があります。
作業員が配管に乗らないようガードの設置や、配管サポート、フレキシブルジョイントの追加が有効です。
ポリエチレンタンクの工事メンテナンス内容例
タンク基礎工事
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
タンク基礎工事
1.据付予定場所の確認
 タンク本体に合わせた基礎地盤の設計
2.貯蔵薬液に応じた防液対応設計
3.基礎の土建工事
参考価格 ¥100,000~
【タンク基礎工事のポイント】
防液堤の設計、内部ライニングの実施、アンカー位置や配管設置等をトータルで検討する必要があります。
タンク・配管の設置・撤去工事
工事人員:2名~  稼働時間:半日~  交通費:別途  材料代:別途
タンク・配管の設置・撤去工事
1.タンクのノズル配置の確認、配管の設計
2.タンク製作・基礎工事・配管手配
3.タンク・配管据付
参考価格 ¥100,000~
【タンク・配管の設置・撤去工事のポイント】
タンク本体だけでは無く、タンク回りの工事をまとめて設計・手配することで、工事全体での仕事が軽減されます。
計装機器を含む電気設備工事
工事人員:2名~  稼働時間:3日~  交通費:別途  材料代:別途
計装機器を含む電気設備工事
1.タンク設置に伴う、必要な計装機器の選定・取付の設計
2.配管・計装機器の手配
3.配管・計装機器の据付
参考価格 ¥300,000~
【計装機器を含む電気設備工事のポイント】
2次配線の取り回し、配電盤の容量や拡張性、安全装置や警報器の配置等を総合的に検討することをお勧めします。
汎用部品の交換
工事人員:2名  稼働時間:半日~  交通費:別途  材料代:別途
汎用部品の交換
1.タンク内の内容液、全撤去
2.フランジボルト・ナットの取外し
3.パッキン・バルブの交換
4.配管復旧・仕上がりの確認
参考価格 ¥100,000~
【交換作業のポイント】
予防保全を目的とした早期の定期交換により、内容液流出における2次的被害の防止が図れます。
タンク劣化診断
工事人員:1名  稼働時間:半日  交通費:別途  材料代:別途
タンク劣化診断
1.メーカー配布のヤスリで、タンク天板・側面の 2カ所を擦る事により樹脂採取。
2.ヤスリ・記入済アンケートと共に、メーカーへ郵送
※三週間程度で、タンク劣化状況の診断結果提出可能。
参考価格 無料
【タンク劣化診断のポイント】
スペクトル分析による定量的な劣化状況を知る事により、設備の更新時期について、計画的な判断が可能となります。
ノズル破損箇所の現地補修
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
ノズル破損箇所の現地補修
1.タンク内の内容液、全撤去
2.フランジボルト・ナットの取外し
3.破損ノズル切落とし・新規ノズル取付
4.配管復旧・仕上がりの確認
参考価格 ¥200,000~
【ノズル破損箇所の現地補修作業のポイント】
早急な対応が必要です。まずは拡散防止対策を実施してください。漏洩状況によっては全体的な更新が必要になる場合もあります。