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熱交換器
熱交換器の役割
高温の流体のもつ熱エネルギーを低温の流体に与える装置です。加温器、冷却器、蒸発器、凝縮器等に使用されます。多くの場合は流体である気体や液体が使われますが、最も代表的な流体は水です。工場や機械の冷却水を利用して温水にしたり、逆に温水を冷水に熱交換したりすることによって再利用を図ります。こうした熱交換を行うことによって、燃料の消費を抑えたり、排水の再利用ができます。
熱交換器 メンテナンスメニュー
●伝熱面の清掃
●パッキン交換
●腐食・破損の点検
●オーバーホール 
熱交換器 工事メニュー
●据付工事
●撤去工事
●配管工事
対象業界
全業界
熱交換器のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.性能が出ない
設計仕様通りの流体温度、流量がなければ性能は出ません。スケールが伝熱面に付着すると伝熱抵抗になったり、圧力損失となって流量が減少するなどして性能が出ない場合があります。
運転条件が設計資料に準拠しているか確認し、入口温度と出口温度を確認してください。温度に問題が無い場合、流量が足りていません。スケールの付着やポンプの性能低下が疑われるため、内部清掃や機器点検を実施してください。
2.液漏れの発生
流体や熱などの影響がパッキンの経年劣化し、シールできなくなり液漏れが発生します。内部で漏れが発生した場合は目視による点検が困難であるため、予防のため定期的なパッキン交換が必要です。
分解検査を行い、パッキンを交換を実施してください。
3.チューブ内部、プレート間の目詰まり
流体に粉塵、スラリー等が混入している場合、チューブ内を通過できずに目詰まりすることがあります。
内部流路へのスケールの付着が過剰になっても目詰りを発生させます。
また、シリカはスケールとして付着しやすく能力低下の原因になるため、流体の成分を良く把握する必要があります。
シャル&チューブ式の場合は水やエアーによる逆洗や、薬液を使用して洗浄します。プレート式の場合は分解清掃します。
シリカ対策としては、消石灰や炭酸ガスの注入がスケール付着予防に効果的です。
4.プレートの腐食
流体に腐食性物質が入っている場合は材質の選定に注意が必要です。温度条件、圧力条件などにより腐食の発生状況が異なるため、予期せぬ腐食が発生し、液漏れの原因となる場合があります。
プレート交換が必要ですが、運転条件を加味した材料選定を行うことで再発を予防することができます。
熱交換器の工事メンテナンス内容例
伝熱面の清掃
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
伝熱面の清掃
1.熱交換器を取り外す
2.締結ボルトを緩め、プレートを取り外す
3.プレート内面を高圧洗浄や薬液洗浄する
4.パッキンを交換し組み付ける
参考価格 ¥150,000~
【伝熱面の清掃のポイント】
再組立時の漏れを防ぐため、メーカー工場に送って清掃してください。定期的な洗浄により不具合を未然に防げます。
漏れ発生時のパッキン交換
工事人員:1名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
パッキン交換
1.熱交換器を取り外す
2.締結ボルトを緩め、プレートを取り外す
3.シール面に傷や腐食がないか点検する
4.パッキンを交換する
5.規定のトルクで締結ボルトを組み付ける
参考価格 ¥50,000~
【パッキン交換作業のポイント】
予防保全のため、メーカー指定の交換サイクルで定期的に交換してください。
据付工事
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
据付工事
1.熱交換器を搬入する
2.熱交換器を据え付ける
3.配管をつなぐ
4.試運転実施
参考価格 ¥300,000~
【据付作業のポイント】
熱交換器は定期点検が必要となりため、作業性を考慮した配管設計を行ってください。
オーバーホール
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
オーバーホール
1.エアーや水洗、薬液洗浄、ブラシ作業などに
  よってチューブやプレートの伝熱面を清掃する
2.シール面や伝熱面に傷、腐食、肉痩せ等が
  ないか点検する
3.パッキンやシール材を交換する
4.試運転を実施し漏れがないか確認する
参考価格 ¥200,000~
【オーバーホール作業のポイント】
定期的に実施することで、事前にトラブルを回避できる。機器の寿命が延びる。