HOME > FRPライニング
FRPライニング
FRPライニングの役割
容器・塔槽類の内面に耐蝕材(FRP)を内面に施工し耐蝕性、耐薬品性を持たせます。紫外線に曝露させる屋外の仕様に耐えうる耐候性、錆びない耐蝕性、耐薬品性にすぐれている為、水槽や浄化槽、塩酸や硫酸等の劇薬の貯槽にも利用されます。
また、母材金属やコンクリートなどの構造物を摩耗や損傷から保護するために施工する場合もあり、使用目的に応じて、樹脂、補強材、充填材などの組み合わせを選定します。
FRPライニング メンテナンスメニュー
●外観検査
●膜厚測定
●打診検査
●ピンホール検査
FRPライニング 工事メニュー
●FRPの新規及び補修工事
●FRP点検
対象業界
化学業界、金属業界、排ガス処理、排水処理
FRPライニングのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.ライニングの劣化、破損
経年変化や使用条件の影響により、ライニングにピンホールや光沢、繊維露出、クラック変色、白化、剥離、といったライニングの劣化が発生する場合があります。放置しておくと、ライニング層が剥がれ、母材金属が腐食、摩耗する恐れがあります。
定期的な検査を実施し、劣化の進行度合いを管理してください。表面が劣化していても、内部まで劣化が進んでいなければ大きな問題はありませんが、ピンホールや剥離などが発生した場合は早急な補修が必要です。
2.ライニングの摩耗
母材金属やコンクリートなどの構造物を、摩耗や損傷から保護する目的で施工されたライニングにおいて、使用条件によっては想定外の摩耗、損傷が進行し、母材破損に至る場合があります。
摩耗対策で施工した場合、ライニングは消耗品です。定期的な検査と補修が必要になります。母材構造物を損傷させないために、使用条件に応じたサイクルでの検査を実施してください。
3.耐蝕性の確認不足による損傷
苛性ソーダ・次亜塩素酸ソーダ貯槽に、補強材としてガラス繊維を用いたFRPを使用した場合、補強材が溶出する恐れがあります。
苛性ソーダ貯槽の耐蝕層には、FRP補強材に有機繊維を使用して施工する。
4.現場施工時に天候の影響を大きく受ける
FRPは湿度に敏感で品質に及ぼす影響が大きいため、雨天時には屋外でライニングを施工することができません。
●工事打合せ時に天候に考慮した工期又は工事内容を決定する
工程計画の際、余裕を持った計画を立案し、雨天時対策を決めておく必要があります。
FRPライニングの工事メンテナンス内容例
メンテナンス工事
工事人員:2名  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
メンテナンス工事
1.外観検査
2.膜厚測定
3.打診検査
4.ピンホール検査
参考価格 ¥150,000~
【FRPライニング検査作業のポイント】
外部からは全く判断できないため、定期的な検査が必要です。
外観検査
工事人員:2名  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
外観検査
1.FRPライニング表面を目視により表面光沢、繊維露出、クラック変色、
白化、剥離、外傷の有無を確認する
参考価格 ¥50,000~
【外観検査のポイント】
表面外観が傷んでいても、強度や耐蝕性能に影響がでることは少ないですが、必要に応じて内部組織の検査をします。
膜厚測定
工事人員:1名  稼働時間:半日  交通費:別途  材料代:別途
膜厚測定
1.磁石式又は電磁式膜厚計を使用し測定平均膜厚が設計値以上であること
参考価格 ¥50,000~
【膜厚測定のポイント】
最小膜厚が設計値の80%以上であること。
打診検査
工事人員:2名  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
打診検査
1.剥離箇所が発生したと思われる箇所やその周辺を木槌等で軽く叩き異音の有無を確認する
参考価格 ¥100,000~
【打診検査のポイント】
熟練作業者による判定が必要になるため、専門家が実施する必要があります。
ピンホール検査
工事人員:2名  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
ピンホール検査
1.低周波高電圧放電型テスターを用いてFRPライニング表面を走査し不良箇所を検出します
参考価格 ¥100,000~
【ピンホール検査のポイント】
放電型テスターを用いた電気的な絶縁検査によって発見するため、専門家による実施が必要です。
現地補修工事
工事人員:2名~  稼働時間:2日~  交通費:別途  材料代:別途
現地補修工事メニュー
1.下地処理
2. FRP積層
3.養生期間
参考価格 ¥200,000~
【FRP現地補修作業のポイント】
夏期は2日間、冬期は5日以上の養生期間が必要です。