HOME > FRPタンク
FRPタンク
FRPタンクの役割
●薬品等の液体を貯蔵する為の容器で、熱硬化性樹脂と繊維を組み合わせて製作します。
 選定する樹脂と繊維の組み合わせにより、さまざまな特徴を持つタンクが製作可能です。
●耐蝕性、耐候性、耐熱性、比強度に優れたタンクです。
●要求に応じた形状や寸法で製作が可能で、設計自由度が高いことが特徴です。
●金属製と比較して軽量であり、取扱いが簡単です。
●廃棄の際には再利用が困難なため、十分注意が必要です。
FRPタンク メンテナンスメニュー
●日常のタンク目視点検
●経年劣化による汎用部品の交換
●ピンホール検査
FRPタンク 工事メニュー
●タンク基礎工事
●タンク・配管、設置・撤去工事
●タンク回りの計装機器を含む電気工事
●パッキン・ノズル部品・バルブ等、汎用部品の交換
●ノズル破損箇所の現地補修
対象業界
全業界
FRPタンクのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.タンク設置時における、衝撃への保護
貯槽としても使用上には差支え無いが、内部剥離が発生してコンタミによる問題が発生する可能性があります。
吊上・吊下時、周囲の安全確認を怠らないようにし、ナイロンスリング等を使用して構造物への接触を避けるよう留意ください。
2.汎用部品劣化による液漏れ
計装機器を使用していない配管ラインにおいては、液漏れの点検は日常の目視点検のみに頼ることになります。貯蔵している薬品の流出時は、薬液の種類によって有害なガスが発生する場合があります。
日常点検を実施してください。定期的なパッキン・バルブ等の交換(推奨1回/年)を行ってください。
3.長期間使用における、タンクの破損
紫外線によるタンク経年劣化により、強度が低下します。特に天板は割れる恐れがあるため、人が乗ったり重量物を載せることは厳禁です。
タンクの上には絶対乗ってはいけません。高所作業になるため、安全帯を使用し2人体制での作業実施が必要です。(PVC内面ライニングのタンクはピンホール検査を実施してください。早期にPVC接合部の腐食を発見することができます。)
4.フィッティング接続部分からの液漏れ
パッキンやガスケットの経年劣化、薬品による劣化により液漏れが発生する場合があります。
定期的なパッキン、ガスケット、バルブ等の交換(推奨1回/年)を行ってください。
5.密閉状態でのエアー抜きによるタンクの負圧や、加圧による破損
配管等を閉鎖した状態での真空引きは厳禁です。天板および底板の落ち込みや胴体の凹み等の変形が発生します。加圧の場合は胴体の膨らみ、配管等の接続部からの液漏れ発生の恐れがあります。
ブリーザー弁等、負圧防止機器の設置が有効です。エアー抜きを設置の場合は、目詰まりが発生しないように、定期点検を実施してください。
6.配管サポート不足による、タンクの変形、ノズル部の損傷
接続配管の重み、作業時の踏みつけ、ノズル接続先の機器振動等により、タンク本体やノズルが損傷する可能性があります。
作業員が配管に乗らないようガードの設置や、配管サポート、フレキシブルジョイントの追加が有効です。
FRPタンクの工事メンテナンス内容例
タンク基礎工事
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
タンク基礎工事
1.据付予定場所の確認
 タンク本体に合わせた基礎地盤の設計
2.貯蔵薬液に応じた防液対応設計
3.基礎の土建工事
参考価格 ¥100,000~
【タンク基礎工事のポイント】
防液堤の設計、内部ライニングの実施、アンカー位置や配管設置等をトータルで検討する必要があります。
タンク・配管の設置・撤去工事
工事人員:2名~  稼働時間:半日~  交通費:別途  材料代:別途
タンク・配管の設置・撤去工事
1.タンクのノズル配置の確認、配管の設計
2.タンク製作・基礎工事・配管手配
3.タンク・配管据付
参考価格 ¥100,000~
【タンク・配管の設置・撤去工事のポイント】
タンク本体だけでは無く、タンク回りの工事をまとめて設計・手配することで、工事全体での仕事が軽減されます。
計装機器を含む電気設備工事
工事人員:2名~  稼働時間:3日~  交通費:別途  材料代:別途
計装機器を含む電気設備工事
1.タンク設置に伴う、必要な計装機器の選定・取付の設計
2.配管・計装機器の手配
3.配管・計装機器の据付
参考価格 ¥300,000~
【タンク回りの計装機器を含む電気設備工事のポイント】
2次配線の取り回し、配電盤の容量や拡張性、安全装置や警報器の配置等を総合的に検討することをお勧めします。
汎用部品の交換
工事人員:2名  稼働時間:半日~  交通費:別途  材料代:別途
汎用部品の交換
1.タンク内の内容液、全撤去
2.フランジボルト・ナットの取外し
3.パッキン・バルブの交換
4.配管復旧・仕上がりの確認
参考価格 ¥100,000~
【汎用部品の交換のポイント】
予防保全を目的とした早期の定期交換により、内容液流出における2次的被害の防止が図れます。
ノズル破損箇所の現地補修
工事人員:2名~  稼働時間:1日~  交通費:別途  材料代:別途
ノズル破損箇所の現地補修
1.タンク内の内容液、全撤去
2.フランジボルト・ナットの取外し
3.破損ノズル切落とし・新規ノズル取付
4.配管復旧・仕上がりの確認
参考価格 ¥200,000~
【ノズル破損箇所の現地補修のポイント】
早急な対応が必要です。まずは拡散防止対策を実施してください。漏洩状況によっては全体的な更新が必要になる場合もあります。