コンプレッサーのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.吸込みフィルターの目詰まり
塵やゴミによりフィルターが詰まると、性能が低下するだけでなくポンプダウン運転(バキューム運転)になる場合があります。そのような状態が続くと、圧縮室内が高温になり最終的にはコンプレッサーが焼き付き、破損に至ります。
日常点検でエアブロー等で清掃してください。使用状況にもよりますが、最低1年毎の交換を推奨します。
2.圧縮エアーの品質不良(ドレンバルブや付属機器の故障)
通常、圧縮エアーの供給ラインには、フィルターや乾燥器を設置し、エアー中のゴミや水分を取り除きますが、フィルターの詰りや乾燥器の故障により、エアー品質が悪化し、供給先設備に錆等の不具合が発生することあります。また、バッファタンクのドレン排出不足により、タンク内部に錆が発生する場合があります。
日常点検の際、ドレンバルブの動作確認を行ってください。フィルターレギュレーターや乾燥器も同様です。メーカー推奨の定期点検や清掃を行ってください。
3.潤滑油の劣化
潤滑油を長期間交換せず使用すると、タール状になり潤滑不良で軸受が焼損する場合があります。
潤滑油劣化による炭化物の酸化反応熱によってエレメントが焼損することがあります。
定期的に油面計を確認し、潤滑油量の確認を行ってください。また、メーカー指定のサイクルで定期的な潤滑油の交換を行ってください。
4.吐出温度の上昇
潤滑油の不足、クーラー清掃不足、ポンプダウン運転等により、吐出温度が上昇し供給先設備で不具合が発生する場合があります。
潤滑油量の点検、クーラー清掃、フィルター清掃を定期的に実施してください。
5.エアー供給量不足
配管の接続不良、ダクトパッキンの劣化、安全弁に故障などにより、エアー供給が不足する場合があります。異音がする場合は、Vベルトが滑っている場合があります。
コンプレッサー本体と共に供給配管のエアー漏れ点検を実施してください。Vベルトの張り具合の点検を実施してください。