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クーリングタワーのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.循環ポンプの異常 ( 循環しない、異音発生 )
開放型のクーリングタワーでは、外部から砂、ほこり、藻などが冷却水に混入したり、冷却水の汚れにより配管やタワー内にスケールが堆積する場合があります。放置しておくと、ポンプの詰まり、摩耗等の損傷が発生する恐れがあります。
また、ポンプにエアーを噛みこんで冷却水が循環しなくなる場合があります。
●塔本体、配管の洗浄、充填材の洗浄
定期的な循環冷却水交換やスケール除去剤を用いた配管洗浄、充填材の定期的な洗浄,清掃を実施してください。特に砂塵の多い地域、沿岸部などでは、半年に一度は点検してください。
2.ファンの異常、振動 (起動しない、振動、異音発生 )
インペラーにスケール等の結晶物、ゴミなどが付着して振動が発生したり、ベアリングの摩耗により異音や振動、固着が発生する場合があります。電動機においても、ベアリング摩耗などにより異音や振動が発生する場合もあります。
●電動機の定期点検。Vベルトやベアリング等の定期交換
予防保全のため、絶縁抵抗や腐食状況、摩耗、劣化度合い等の定期点検を実施してください。日頃から運転音や冷却水の循環状況をチェックしておくことも、トラブルの早期発見に有効です。定期交換部品については、製造メーカーに推奨サイクルを参考にしてください。
3.循環水量の減少、オーバーフロー、水質悪化
冷却塔内部でゴミや藻といった滞留物が蓄積し、給水栓や排水孔の詰まりが発生することがあります。また、ボールタップの作動不良、破損により、水位管理ができなくなり、冷却水が減少もしくはオーバーフローすることがあります。
定期清掃を行っていない場合、レジオネラ菌などの細菌や藻などが繁殖する場合があります。
●循環水量の調整、定期交換
水位管理のため、ボールタップの作動状況や給水栓の確認を実施してください。水位のデータ測定記録を付けることで、異常の有無の判断がしやすくなります。
冷却水を定期交換することで水質悪化を予防し、細菌や藻の発生を抑制することができます。
4.循環水が冷えない、能力が出ていない
配管や散水ファンの詰りや循環ポンプ破損、エアー噛みこみ等による循環水量の減少が主な原因です。
冷凍能力の設計ミスによる容量不足、水質の悪化が要因になる場合もあります。