集塵機のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.吸引力の低下
性能が低下する原因として、回収した粉塵がファンのインペラーやダンパーに付着し十分な風量を確保できない場合や、フィルターの目詰まり、パッキンの損傷や配管からのエアリークによって、十分に吸引できない場合などが挙げられます。
差圧計を設置し、測定値の管理を実施します。測定値の変化を確認し、フィルターの清掃や更新を行ってください。フィルターやファン、吸込配管内に付着物などの異物が無いか確認してください。配管等にゆるみや損傷が無いか定期的に確認してください。また、付着物が堆積しやすいため、ダンパーの前後どちらかに点検口の設置を推奨します。
2.粉漏れ
フィルターやガスケット類が劣化することにより、フィルターの破れやガスケットの破損が発生し、破損部から粉塵が漏洩する場合があります。
差圧計による圧力管理をしてください。フィルターの目詰まり、ガスケットの破断等により粉漏れが発生する可能性があるので、フィルターは定期的に交換を実施してください。
3.異常音、振動の発生
集塵機に付帯する回転機器が発生源となるケースが多くみられます。インペラーのアンバランスによる振れ回りやケースへの接触、軸受の損傷による振動、回転部への異物噛みこみなどが原因です。
また、ダンパーの開度によってサージングが発生し、騒音、振動が発生する場合があります。  
フィルターが破損して、ブロワーに入り込む場合があります。
まず、回転機器に異常がないか点検してください。サージングが発生している場合が、ダンパー開度を変えてみてください。
4.異臭の発生
吸引した粉塵の中に燃焼物や過熱物が混入し、フィルターが焼損する場合があります。
燃焼物の吸引により、フィルターが焼損した場合は、必ず新品に交換してください。切断機付近で集塵、回収する場合は、粉塵が燃えにくくなるように対策を実施する必要があります。