濾過機のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.液詰まり(目詰まり)
フィルター、カートリッジの目詰まりは必ず発生します。定期点検やメンテナンスを怠った場合や、想定外の不純物が液体に混入した場合に発生します。
目詰まりにより圧力損失が増大し、必要な流量を確保できなくなります。また、フィルターの最大許容差圧を超えるとフィルター破れに至る場合があります。
バッグフィルターの前後に圧力計を設置し差圧管理をすることで、目詰まりの進行度合いを確認することができます。メーカー推奨値を参考にして、限度差圧を設計し、定期交換してください。限度差圧は製品の許容差圧以下としてください。
差圧確認できない場合が、定期的な開放点検を実施してください。
2.液漏れ
シール材が経年劣化すると、液体の漏れにつながります。薬液との相性や不純物の種類などによってシール材の劣化が早まる場合がありますので、注意が必要です。
パッキンやシール材は消耗品です。定期点検時にはシール材を必ず交換してください。
3.ケーシング腐蝕
対象液を、腐食性を持った液体や不純物が混入薬液に変更した場合に、よく起こるトラブルです。
対象液を変更する際には、事前に耐蝕性に問題がないかメーカーに相談し確認してください。腐蝕発生時は進行具合にもよりますが、予防保全の観点から早期の交換をお勧めします。