熱処理設備のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.炉内温度が上がらない
熱源の作動不良が考えられます。バーナーやヒーター本体の不良以外にも、電源(電圧降下、電流不足)や、ガス供給量の減少などが発生している場合があります。
熱風を送る送風機に異常があり、十分な風量が出ていない場合もあります。
また、シール装置の劣化により炉内の気密性が保たれていない場合や、断熱材に損傷が発生している可能性もあります。
バーナーやヒーターの点検を実施してください。もっとも劣化しやすい部品になるため、定期点検と補修、交換が必要です。高温に晒される炉内材料は劣化しやすいため定期的な交換や補修が必要です。断熱材やシール材なども定期的に補修、交換を実施しましょう。
2.温度分布の不均一
一部のヒーターやバーナーに異常が発生している場合があります。また、炉内の気密性が保たれていない場合や、断熱材に損傷が発生している場合もあります。
バーナーやヒーターの調整、温度調整計の点検校正を実施してください。調整で解決しない場合は交換が必要です。シール装置や断熱材に損傷が見られた場合は交換してください。