インペラ部に流体が無い状態(呼び水が全く行われていない状態)で、この時はインペラには揚水時の推力が発生しないため、流量が出ません。耐蝕マグネットポンプでは、ケーシング内部が高温になり、インペラやケーシングの樹脂が溶解固着し、致命的なトラブルになります。また、軸受の潤滑を循環流体に依存している型式では、軸受部が完全なドライ状態となり、焼き付きに至る恐れがあります。
●空運転対応
起動時にエアー抜きプラグや弁を開放しエアーを抜きます。マグネットポンプでは空運転防止装置を設置することで、焼き付きを防止できます。モーター電流値を常時監視することで、キャビテーション運転、締切運転等の異常運転の発生をチェックし、ポンプを保護します。