安全装置のよくあるトラブル&効果的な対処法
1.誤作動、作動不良
安全装置はその性質上、頻繁に作動する装置ではないため、長年の放置による作動部固着や、経年劣化による作動不良などが発生することがあります。また電気信号を扱う検知器や警報器などは、電源異常や停電等による故障や作動不良が発生する場合があります。
定期検査を必ず実施しましょう。機器によっては、法定検査が義務付けられているものもあります。法令を良く確認し、取扱い説明書やメーカーの推奨点検に則って計画的に実施してください。
2.装置、容器、配管内部からのコンタミによるトラブル
設備改造工事や配管施工後、配管や機器内部に残留したコンタミが通気テストの際や運転時に、安全弁シート面や作動部、検知面などに付着することで作動不良や検知不良が発生する場合があります。
設備機器改造工事の際は、コンタミ混入に最新の注意を払い、試運転時に問題がないか良く確認する。
3.雨水によるトラブル
外部設置の安全装置において、雨水の侵入によるサビの発生、機器本体の腐食、電気接点の接触不良、漏電等の不具合が発生する場合があります。
外部設置の場合、防滴型を採用するか、雨除け等の配慮が必要。また定期点検の際は、作動チェックだけでなくサビの発生や雨水の侵入形跡がないかなどの確認を行いましょう。