塩ビライニングのよくあるトラブル&効果的な対処法
1.ライニングの劣化、破損
耐蝕材料の選定ミスや薬液の変更、温度などの使用条件等の影響で、ライニングにピンホールや膨れ、溶接部のはずれ、薄肉化といった問題が発生する場合があります。放置しておくと、ライニング層を超えて母材金属が腐食、摩耗する恐れがあります。
貯留する内容液の種類や添加物に変更がある場合は、事前に耐蝕性の確認をしっかりとしてください。濃度が低いからといって、確認を怠らないようにしましょう。また定期的な検査を実施し、劣化の進行度合いを管理してください。
2.耐蝕性の確認不足による損傷
ゴムやFRPなどと同様に、耐蝕性を持たない薬液を入れるとライニング層が溶解し破損します。
貯留液を変更する場合や、従来からの貯留液に添加物が増える場合は、必ず耐蝕性の確認をしてください。
3.経年劣化による補修不能
劣化が過度に進んだ場合、補修できなくなる恐れがあります。
液漏れの発生を防ぐため、補修溶接などの応急処理を実施します。早急な新規製作を推奨します。